どのように語学学校を決めたのか

 

フランスには語学学校が死ぬほどある。

その中で語学学校をどうやって決めるか、その一例として参考にしていただければと思う。

 

 

何を重視するかはっきりさせる

 

人によって価値観はそれぞれなので、まず探し始める前に自分が「何を一番重視しているか」を明確にしたほうが良い。

何も考えずにダラダラ調べていると、

 

 
あーここ良さそう、あれ?ここも良さげじゃね?え、ここの方が良いかも。てか待って、値段とかちゃんと見るの忘れてたな…あれ…あれ..さっき見てたのどこだっけ…

 

サイトを行ったり来たり行ったり来たり…しまいにはどこがどこなんだか分からなくなり迷走する…。そうして多大な時間を語学学校の検索のために無駄にすることになる。

 

自分にとってのこだわりを書き出して、メモに残すことをおすすめしたい。めんどくさいと思うかもしれないが、後になって自分を褒め称える時が必ず来る。

 

<例>

わたしの場合はとにかく「価格。留学費用をいかに安く抑えるか。

 

すると自ずと選択肢が絞られてきた。

・エージェントは利用せず、多少大変でも自力で手続きをするのが良さそうだ

・私立の語学学校ではなく、大学付属の語学学校の方が安そうだ

・大学付属の語学学校の中でも中都市には格安の語学学校があるらしい

 

結果「自力で中都市の安い大学附属語学学校を探す」のがまずやるべきことだと分かった。

 

「日本人スタッフのいるところがいい」「行きたい都市が決まっている」「費用より安心安全であることが大事」「評判の良い学校に行きたい」など、少しでも理想のイメージをキーワードにして探した方がいい。

そうすると検索キーワードが「フランス 語学学校 評判」「フランス 語学学校 日本人」などより具体的なものになり、自分の理想に近い語学学校を早く見つけ出すことができる。

 

 

チェックするべきポイントを決める

 

自分のこだわりが決まったら、あとは見るべきポイントを絞ると大変スムーズだ。

 

わたしは「自力で中都市の安い大学附属語学学校を探す」という方針を打ち出したので、

大学付属の語学学校のサイトを飛び回り、こだわりに当てはまる語学学校を見つけ出すという訳だ。

もちろんサイトは全部フランス語だが、Google Chromeでサイトを開いて全部翻訳にかけた。読めるわけないので。

 

では実際に学校を探す時に、①参考にしたサイト、②どんなポイントに注目したのかを順に紹介する。

 

参考にしたサイト

 

Qualité FLEのサイト

https://www.qualitefle.fr/en

« Qualité FLE »は、良質な語学学校に与えられるラベルこのラベルのない語学学校は選択肢から外そう。このサイトではこのラベルを取得した語学学校を探すことができる。

 

フランス留学館さんのサイト

日本語がいいという人におすすめなのはこのサイトだ。今まで見たサイトの中で1番多くの学校をリストアップしてくれている。大学付属も私立もある。このリストの中から学校を絞ろう。それ以上選択肢を広げなくて良い。

 

 

見るべきポイント

 

・価格

調べた結果、大学付属語学学校1セメスター(4ヶ月ほど)の価格は、大都市の学校や人気の学校はだいたい1800€(23万円)〜、平均が140€(18万円)ほど、安い部類だと800-1000€の学校もある。

私立の語学学校の場合はもっとバリエーションがあるが、1週間で20,000円だったら安い方だと思う。なので同じ4ヶ月でも30万円くらいはすると思っておくと良いと思う。

 

・授業の期間

大学付属の語学学校の場合、大体セメスター制(4ヶ月ほどで年に2回)となっており、申し込み締め切りやプログラムの期間が決まっている。しっかりと確認して自分の予定と照らし合わせる必要がある。私立の学校の場合は開始日も期間も週単位でフレキシブルな学校が多い

 

わたしは長期学生ビザを取得するにあたり、できるだけ期間の長いプログラムであることを重視していた。プログラムが6ヶ月以内であると学生ビザがおりず「一時滞在長期ビザ」になってしまうことがあるらしい。ちなみに6ヶ月以上のプログラムは見つけられなかったのでそこまで気にすることはないと思うが、あまりに期間が短いと学生ビザがおりないかもしれない

 

・学校の設備

あまり重視していなかったが、綺麗でお洒落だったり、図書館や勉強スペースが充実しているか、安いカフェがあるか、などは同じ価格帯から絞る決め手になる。大学付属の語学学校の場合、併設の大学の設備(ジムやカフェ、図書館など)を使えることがほとんどだ。大学のキャンパスが近くにあるかも調べておくといいかもしれない。

 

・週に20時間以上の授業があるか

学生ビザを取得する条件として週に20時間以上授業が必要だという規定がある。ところが、週に20時間以上授業がある学校は少ない。

実際この規定はすごく厳しいものではないと思う。例えばヨーロッパではメジャーな滞在方法の1つだが、ベビーシッターなどの仕事をしながら有給で滞在し、週に3回夕方のクラスに通う、といったように「滞在の重心が勉強であると判断できない場合、学生ビザは取得できないよ」、という意味なのだと思っている。

週に15時間ほど授業があれば大丈夫なはずだ。

 

・語学資格(DELF/DALF)が受けられるか

わたしは語学資格が取りたかったので、語学学校内でDELF/DALFが受けられるかどうかも注目した。

 

・日本人の体験記があるか

気になった語学学校の名前を日本語で検索するとたまに日本人の体験談やブログが出てくる。その情報から日本人がどのくらい多いのかを知ることができるし、学校の情報を手に入れることもできる。

わたしはできるだけ日本人がいない方が良かったので、むしろ体験談が少ない学校に注目した。

 

・都市の場所と特徴

フランス北部は寒い。逆に南部は暖かく、過ごしやすい快晴が多い。天気も快適に過ごすための重要な環境なので、気になった学校については調べておいて損はない。

また、田舎すぎて「車がないと移動に困る」(パルピニャン)、観光地で「物価が高い」(パリだけでなくニースやモンペリエなども)などそれぞれの特徴があるので調べておくと良い。

その都市の家賃も価格重視のわたしとしては重要なポイントだった。いちいち調べるのは大変なので、Airbnbのアプリで都市名を検索し、なんとなくの家賃を把握した。おすすめ。

 

たとえばパリはこんな感じ。Airbnbというのは、民泊マッチングアプリのことだ。

 

・授業が対面かどうか

せっかく現地までいったのに授業がオンラインだったというのはガッカリしてしまう。学校のサイトにコロナへの対応が載っているか確認しよう。

明記されていない場合は、語学学校のサイトの中に「学生へのお知らせ」やら「ニュース」やらの項目がある場合が多い。ここを読めば過去にコロナでロックダウンした時の記事があることもあるので要チェックだ。

 

・いざという時オンライン対応になるか

かといって、ロックダウンしたら授業が全部中止です、というのは悲しい。

フランスの語学学校のサイトでここまで詳しく明記されている親切なものはないので、気になっている学校には自分でメールした方がいいかもしれない。グーグル翻訳のチグハグな文章を送っても全然大丈夫なので積極的に連絡しよう。

 

・キャンセル対応やキャンセル料について明記されているか

わたしの場合これが決め手の1つとなったのだが、「いつ料金を払うか」をチェックした方が良い

ランス大学付属の語学学校は、デポジットを渡航前に20,000円ほど支払う必要があったが、残りの金額は現地で授業開始日までに払えば良いというシステムだった。

 

多くの語学学校では授業料を先払いしなければならず、万が一コロナで渡航できなくなった時「きちんと返金されるのか」「キャンセル料が取られないか」分からなかったため、CIEFの支払い方法は大変ありがたかったのだ。

 

そしてこの予感は大当たりし、まじで渡航できなかったので本当にこれチェックしといて良かったです(涙)。

 

エージェントを使ったり、私立の学校にすると高いキャンセル料が請求されたりするんですよ、気をつけて調べた方がいいです。

 

 

 

以上が語学学校の探し方でした。

実際にわたしが決めたランス大学付属語学学校についてはこちらの記事で紹介しています。

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