カサブランカ空港内部から首都ラバトまでの道のりの体験談です。初めての道のりであるため、慣れた現地の方の説明文のように有用な内容でないことをご了承ください。
カラブランカ空港はわかりやすい、狭くて。
必要なものが全て目に入る距離感にあるのでとても良い。
基本的にみんな優しく、ちんぷんかんぷんな動きをしていると、もちろんスタッフは英語で、さらには日本語やら中国語やらで話しかけてくれる上に、現地の人?らしきおじさんたちも訛りまくった英語で親切に声をかけてくれる。
入国
入国の際、コロナ関連で必要になった追加の黄色い紙を渡された。渡されてから書いてもいいし、すでに出国のチェックインで必要な書類なので、自分の持っているA4のコピーを提出しても大丈夫だった。
PCR検査のチェックも秒で完了した。証明書を渡して2秒で終わった。
入国受け入れ許可証なども必要なかった。入国審査こそ日本人でよかったと思う瞬間ベスト1位で間違いない。
入国後の流れ
荷物を受け取るところにSIMカード売り場と両替所がある。
SIMカードはカードで支払えず、現金のみだったので両替してから買った。
両替はクレカから引き出して両替してもらった。いくら替える?と聞かれたので「アバウトワンハンドレッド」と永遠に繰り返した。お姉さんが何言ってんのかまじでわからなかったけど、結果約10000円ほどの両替ができた。
SIMカードは1番並んでなかったorangeに行き、お姉さんにボンジュールと笑いかけただけで、あとはお姉さんが言った全てに「ウィ」と適当に頷いていたら買えた。自分が買ったものがどんなSIMカードなのか全く分からないけど、買えたからもうどうでもいい。
トイレに行きたすぎて、男子トイレのまえでうろうろしてたら女子トイレは上の階だよって教えてくれたおじさんたちや、私が落として自分で遠くに蹴り飛ばしたコインを的確なパスで蹴り返してくれたイケメンにここで感謝を述べたいと思う。
モロッコは現金社会の上、チップ文化もあるので空港でお金を崩しておくべきだったなと思いました。ただ、空港の売店で「細かいお釣りないよ」と言われることもあるのでイライラしないでください。これがモロッコです。
カサブランカからラバト
ラバトまでは電車で行けるので、駅に向かう。
モロッコにはONCFという電車しか存在しないので安心極まりない。
駅は空港の内部と繋がっているので簡単にいける。切符の自動券売機は直感で使えるはず。
ONCFはオンラインページもあるが、日本のクレジットカードは使えないようで直接購入するしかない。VISAでもMASTERでも無理だった。アメリカ人の知り合いは買えていたのですがなんでなんだろう。
でも時刻を事前に調べておくのはお勧めします。なぜならラマダンやら祝日やらの時は1日に1本しか電車がないなんてこともあるので。
1stクラスと2ndクラスがあり、1stクラスのほうがゆったり座れて人も少ないです。電車によって中の様子が結構バラバラなのでなんとも言えないんですけど、全席指定のはずなのに2ndクラスで座れたことがあんまりない(笑)。
荷物が大きかったので1stクラスにした。140MDA(1700円くらい)だった。金額はその時どきで変わる。
電車に乗るとき大きな階段があったが、中から引き上げてくれるおじさんがいた。このシステムを初めて知ったのですが、彼らは大体porterというカードを首から下げている荷物運び屋さんらしい。
そしてこの人たちに手伝ってもらったらチップをあげる、という雰囲気らしく…またその話は後でしたいと思う。
この時も、荷物持ち上げてくれて席まで運んでくれたと思ったら金を要求された。
何も分かってなかったので、現金無いですごめんね、と言って追い払ってしまった。(ごめん…。)
それでも私の乗換駅になったらわざわざわたしの席まで来て肩叩いて教えてくれ、荷物とか全部入り口付近まで運んでくれる。優しいやん???
って思うじゃん????
1駅前になったらみんな入口付近まで移動して待つみたい、特に大きな荷物ある人は。
荷物運んでさらに「ここに立ちな」って手すりにまで誘導してくれて感動してたら、
めっちゃ手重ねてきた。
え、これなんかモロッコ流の親愛の表し方なんかなとか思ってたけど、
たぶんお尻も触ってきた。
正直お前が触ってるのそれ特大サイズの生理用ナプキンの表面でしかないんだよな。
あまりにソフトタッチだったし、もしかしたらただ体が当たってたのかもしれん、そうだったらごめん、おじさん。でもたべっ子どうぶつ入ってる袋の上に置いた手をしっかりと上から押さえつけられて嫌だったよ。中身が割れないかずっと気になってしまった。
降りるとき全部荷物持ってくれて、次乗る電車も教えてくれて、正直もう痴漢だったかとか、どうでも良いや。
大変わたしのお役に立ちました◎
乗り換えてからがまじで地獄。
今度は2階建ての電車で座席まで狭い階段があったので荷物を運ぶのが不可能と判断し、入口付近の通路で立つことに。
途中から混んできてみんな通路に立ち始める。
みんな声デカすぎ。周りの声がでかすぎてそれぞれの喋る声もどんどんでかくなって行って最終的に全員叫んでてマジでおかしくなるかと思った。シャウト列車。
途中まで「コロナがなんとかhahahaha」ってみんなで笑って盛り上がってると思ったら、実は奥で胸ぐらつかみ合いの喧嘩勃発しててそれ見て笑ってるだけだったっていう。怖いしカオス。足もクソ痛いし早く降りたくて仕方なかった。
電車降りたらまさかのエレベーターなくて覚悟決めて死ぬ気で階段のぼる。
5段登ったところで後ろからお兄さんが呼んでくれて初見殺しの絶対に見つけられない古代遺跡みたいなエレベーター教えてくれた。そこからタクシーも紹介してくれた。しかもドライバー英語はなせるひとだった感謝。
※この時ラバトビラ駅は絶賛工事中だっただけでいつもはでっかいエスカレーターが動いているようですしエレベーターもホームの真ん中にあります。
タクシーのドライバーに、手伝ってもらったんだからお兄さんにチップ渡せって言われた。そう、この人もやっぱり「porter」というカードを首から下げていたんですよねぇ。この時初めて、あ、そういう仕事の人なんだ、と理解しました。
大体渡すチップは10MDA~20MDAが相場のようですが、重い荷物を持ってもらった時はケチらず渡しましょう。
タクシーは電車の駅の周りには絶対いっぱいいるので安心してください。早朝とかでも大丈夫です。基本運転手さんに手を振れば、こちらに気づいて話しかけてくれます。
タクシーは「プチタクシー」と言われるカラフルなものがメーターを使ってくれるので使いやすいです。都市によってタクシーの色が違いますが、タクシーの上にpetit taxiと書いてあります。他にも違うタクシーの種類があるのですが相乗り専用だったりするので難しいと思う。プチタクシーでもたまに相乗りになったりします。
最初に運転手さんがメーターを触っていなかったら「メーター!!!」と叫び散らしましょう。
私はメーターの存在を知らず無事ぼったくられて、宿に到着。
うーーん、モロッコ人、優しいのか優しくないのか、なんとも難しい。