語学留学、交換留学、学部留学の違い(説明)

 

留学がしたい、でもどんな留学の方法があるのか分からない

本格的に準備を始める前は本当に分からないことだらけですよね。

ここでは「語学留学」「交換(派遣留学)」「学部留学」の3つの留学について、それぞれの違いや特徴を解説します。

 

筆者はコロナ禍でそれら全て同時に準備を進めたので、考えられるコロナの影響も一緒にまとめます。

残念ながら対象国は「フランス」なので英語留学をする人とは少し異なる点もあるかもしれないのですが、基本的に考え方は同じですので!よかったらぜひ読んでください!

 

 

語学留学とは

 

申し込み先=エージェントか語学学校に直接

 

語学留学とは、その国の言語を学ぶために主に語学学校に留学することを指す。

たとえば、海外の大学に留学する場合、ある程度の語学力はすでにあって、学びたい分野やテーマの専門的な勉強をしますよね?それは一般的に語学留学とは呼びません

そうではなく、「言語」を学ぶことを軸にした留学が語学留学。

 

語学留学というのは語学学校へ留学するということ
 
 

交換留学とは

 

申し込み先=日本の大学

 

交換留学とは、自分の通っている大学の協定校に、日本の大学のプログラムで留学すること。

 

プログラムにもよりますがほとんどの場合、1年間の留学プログラム。

大抵の場合、大学内で選考をし、選考に通った人が留学できることがほとんどかと思います。

また、交換留学の場合、学費は日本の大学に収める。

日本の大学よりも学費が高い学校に留学する場合は得ですが、ヨーロッパやアジアの多くの国はかなり大学の学費が安いので、交換留学を利用するとむしろ費用がかさむことも。

海外の大学で取った授業を日本の大学の単位に換算できることもあり、1年間留学しても4年で卒業できることもあります。

 

学部留学とは

 

申し込み先=個人的に海外の大学に申し込む

 

学部留学というのは、個人的に海外の大学に留学すること。

 

多くの場合は海外の大学を受験し、海外の大学に進学するということ。

フランスの場合は、1年単位で受け入れがあり、なんなら学部3年とかから急にフランスの大学に入ることもできる。この仕組みをDAPと呼びます。

フランスは日本と違って「卒業」が大変な国。卒業や進級の際に日本で言う受験のような試験があり、卒業資格がより重視される。

入学すること自体は誰にでもできるし、入試もない。このような仕組みの国はフランス以外にもあります。

 

語学留学、交換留学、学部留学の比較

 

実際にわたしが感じたそれぞれのメリットやデメリットを比べてみます。

 

語学留学は

 

・自分にあったプランを考えられる

語学学校のメリットはこれにつきる。

語学力が0でも行けるし、逆に高レベルな勉強をすることも可能。

おびただしい数の語学学校から自分にあった「価格」「期間」「場所」「サポート」を選ぶことができる

 

・コロナの影響を最も受けにくい

個人的に行くということであれば渡航できる可能性が1番高い

コロナで影響が出たとしても、スタートを遅くしたり、期間を変更したり、途中で帰国したり、と柔軟に対応できる。

 

・1番楽で簡単

語学学校はとにかく楽。毎日同じメンバーと顔を合わせられるので友達作りも一番簡単。学校に行きさえすればいいので一番恵まれた環境だと言える。

 

・奨学金はない&お金がかかる

語学留学は誰でもできるので、奨学金などはそもそも見つからない。

 

 

交換留学は

 

・奨学金が充実

日本の大学に学費を払うため、学費の安い国に行く場合は損をするような気がするが、奨学金があればむしろお得。奨学金は最も充実しています。ほとんどの場合奨学金をもらえるのでは?

 

・求められる語学レベルが学部留学よりも低い

実は、個人的な学部留学で求められる語学レベルはかなり高い。語学レベルを表すCEFRという基準ではB2やC1を求められることがほとんど。しかし交換留学ではB1くらいあれば余裕で受け入れてもらえる。これは大学のプラグラムだからこそのメリット。

 

・手続きは学校の指示通りで楽

交換留学はメジャーな留学方法なので、過去の体験談や、同じ大学の先輩の例などがあり手続きが分かりやすい。多くの場合は大学のサポートを受けることもできる。

個人で留学するとなると1から自分で調べなければならず、かなり大変。

 

・友達を作るのが難しい

そもそも大学の授業で友達を作るのって日本でも難しい…。留学生向けの語学のクラスや、留学背のサークル、留学生イベントを自分からチェックする必要がある。先輩の体験談でも「友達ができなかった」という人はものすごく多い。

 

・語学力が思ったより伸びない

留学生向けのフランス語(母国語)の授業の数や量は大学によるので、思ったよりも語学が伸びないケースも多い。実際語学学校の方が自分のレベルにあったカリキュラムで授業を受けられる。

 

コロナ問題あり

・奨学金がおりない可能性大

奨学金は感染危険レベルが1にならないとおりないものが多い。現在は世界中が危険レベル3なので、今のままでは奨学金に合格しても蓋を開けてみれば援助してもらえない、なんてこともありうる。

 

・プログラム自体が中止される可能性大

大学によっては渡航禁止判断が出る。かなり高確立。わたしの大学は感染レベルが1にならなければ渡航が禁止されてしまいます。渋すぎる。

 

 

学部留学は

 

学部留学はかなりの語学レベルが要求され、1番難易度が高いということを先に述べておこう。

 

・学費が安い(こともある)

海外には大学の学費が日本より格安な国が多くある。一見魅力的だが、奨学金があまり充実していないのでプラマイゼロかむしろマイナスかもしれない。

 

・自分の行きたい大学、学部に行ける

世界中から大学や学部を選べる。また、

・何年でも行ける

・海外の学位がもらえる

ということもメリットとしてあげられる。

 

・選考がない(フランスの場合)

フランスの場合「大学入試」なるものが存在しないので基本的に誰でも申し込みができる。さらに交換留学のように大学内での学内選考はないが、その分受け入れ条件の語学レベルが高い。CEFRでB2以上。普通にC1のところもある。

 

・コロナでもいける可能性が高い

休学して自分で勝手に行く分には、危険レベルなどに縛られずに現地に渡航できる。日本の大学の判断で中止になることもない。

 

・レベルが高い

さんざん触れてきたように、学部留学はかなりレベルが高い。海外の大学に進学する前段階として、語学学校に通う人も数多い。

 

・友達を作るのが難しい

交換留学と同じで、友達を作るのが難しいこともある。

 

・語学力が思ったより伸びない

こちらの交換留学と同じ。

 

 

語学留学、交換留学、学部留学、3つの違いがわかりましたでしょうか?

コロナで留学そのものがかなり厳しいご時世ですが、

フランスのように学部留学が手軽に申し込めるのであれば、「交換留学がダメになる可能性を考慮して学部留学にする」というのはありだと思います。

実際にわたしは

「語学留学」「交換留学」、その保険としての「学部留学」、3つ全てを同時に計画して手続きを進めました。

そういう方法もあるんだ〜と思っていただければ嬉しいです。

 

 

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